日本大学医学部小児科学系小児科学教室

血液・腫瘍班

診療方針

日本大学医学部附属板橋病院は、従来から血液悪性疾患や固形腫瘍の診療と研究に取り組んできたことから、2013年に東京都小児がん診療病院に認定されました。また、血液良性疾患の治療および造血幹細胞移植にも多くの実績があります。
小児のがんは最も多い急性リンパ性白血病でも年間600例余りと、成人のがんに比べとても少ないことが特徴です。また、非腫瘍性疾患である再生不良性貧血も年間わずか100人という発症頻度です。このため、日本小児白血病リンパ腫研究グループ(JPLSG)をはじめとする疾患別の治療研究会の努力により、日本のどの施設でも同じ治療が受けられるよう標準治療が整備されてきました。当科でもこれらのグループが立案した臨床研究に参加しており、これを標準的治療として診療を行っています。
一方、これらの標準治療では治療が難しい例に対しては、1例ごとに病態の詳細な解析と過去の論文の検討を行い、移植治療を含めた最適な治療法の選択をしています。

なお、2014年10月から、御茶ノ水にある日本大学病院でも血液の専門外来を開設しています(第二・第四水曜日の午後2時〜4時で、谷ヶ崎もしくは平井が担当します)。小児科病棟内には血縁者からの骨髄移植ができるクリーンルームも併設しており、移植時には血液グループの医師が毎日回診します。

診療スタッフ

氏名(卒年・大学) 役職 所属学会等
陳  基明
(S59 日本大卒)
MD, PhD
准教授
外来医長
日本小児科学会専門医・指導医、日本血液学会専門医・指導医、日本小児血液・がん学会暫定指導医、日本造血細胞移植学会移植認定医、日本がん治療認定医機構がん治療暫定教育医・認定医
谷ヶ崎 博
(H7 信州大卒)
MD, PhD
准教授 日本小児科学会専門医・指導医、日本血液学会専門医・指導医、日本小児血液・がん学会専門医・指導医、日本造血細胞移植学会移植認定医
平井麻衣子
(H17 日本大卒)
MD, PhD
助教
病棟医長
救急担当医長
日本小児科学会専門医・指導医、日本血液学会専門医、日本小児血液・がん学会専門医、日本造血細胞移植学会移植認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医
谷川俊太郎
(H21 日本大卒)
MD, PhD
専修医
金澤 剛二
(H19 日本大卒)
MD
大学院
下澤 克宜
(H17 日本大卒)
MD, PhD
現在、富士宮市立病院勤務 日本血液学会専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本再生医療学会再生医療認定医
大熊 啓嗣
(H19 日本大卒)
MD, PhD
現在、都立広尾病院勤務

*血液グループの診療は原則、大学院を卒業し、幅広い知識と高い科学的思考力を備えたスタッフDrが担当します。

外来予定表

日本大学板橋病院
午前 午後
谷ヶ崎 平井
谷ヶ崎 平井
日本大学駿河台病院
午前 午後
第2、第4
午後2時〜4時:谷ヶ崎もしくは平井

過去5年間に診療した疾患のリスト(移植例も含む)

  • 血液関係の疾患
    • 特発性再生不良性貧血
    • 肝炎関連再生不良性貧血
    • 先天性赤芽球癆(Diamond-Blackfan 貧血)
    • 自己免疫性溶血性貧血
    • 発作性寒冷血色素尿症
    • 遺伝性球状赤血球症
    • 慢性良性好中球減少症
    • 重症先天性好中球減少症(Kostman 症候群)
    • 白血病転化を伴う家族性血小板減少症(RUNX1異常)
    • 遺伝性血小板減少症(MYH-9異常症)
    • 原発性血球貪食リンパ組織球症(Munc-13異常)
    • 免疫性血小板減少性紫斑病
    • 骨髄異形成症候群(小児不応性血球減少症を含む)
    • 急性リンパ性白血病(ダウン症後も含む)
    • 急性骨髄性白血病(ダウン症後も含む)
    • 慢性骨髄性白血病
    • 若年性骨髄単球性白血病(PTPN11変異)
    • 悪性リンパ腫(ホジキン病を含む)
    • ランゲルハンス細胞組織球症
    • EBウイルス関連血球貪食症候群
    • 慢性活動性EBウイルス感染症
    • ダウン症関連一過性骨髄増殖性疾患
    • ヌーナン症候群に伴う一過性骨髄増殖性疾患(PTPN11変異)
    • 先天性血友病A, B(インヒビター陽性例を含む)
    • 移植後のドナー型造血不全
  • 悪性固形腫瘍
    • 神経芽腫
    • 横紋筋肉腫
    • 腎腫瘍(悪性ラブドイド腫瘍を含む)
    • 肝芽腫
    • 膵芽腫
    • 骨肉腫
    • ユーイング肉腫(PNETを含む)
    • 胚細胞性腫瘍(卵黄嚢がん、未熟奇形腫を含む)
    • 脳腫瘍(ATRTを含む)
    • 組織球肉腫
    • 全身型若年性黄色肉芽腫症
  • その他の疾患
    • 先天代謝異常症(Krabbe病)

最近7年間の同種移植の詳細(2016.3現在)

年齢 1ヵ月〜16歳 計55回
移植回数 初回移植 46
再移植 9
疾患別 急性骨髄性白血病 13
急性リンパ性白血病 15
慢性骨髄性白血病 2
家族性血球貪食リンパ組織球症 1
白血病転化を伴う家族性血小板減少症 3
悪性リンパ腫 3
再生不良性貧血 3
先天代謝異常症(Krabbe病) 2
骨髄異形成症候群 3
慢性活動性EBウイルス感染症 1
固形腫瘍(再発、難治例) 9
ドナー別 HLA一致もしくは1座不一致血縁 9
HLA2-3座不一致血縁(ハプロ移植) 14
非血縁 10
臍帯血 22

*当科では、高用量の全身放射線照射を用いない移植前処置法を原則としています。
セカンドオピニオンもお受けしています。詳細は下記までお問い合わせください。
陳 基明(chin.motoaki@nihon-u.ac.jp
谷ヶ崎 博(yagasaki.hiroshi@nihon-u.ac.jp

専門医採用枠について

当医局では小児科専攻医について
13名の定員を設けております。
平成30年度の専攻医研修プログラムは現在当ホームページで掲載しております。
専攻医の募集は10月1日から
開始予定です。
(2017.9.10)

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